大妻女子大学英語教育研究所 The Institute for Research in English Education

大妻女子大学英語教育研究所 The Institute for Research in English Education

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図書案内

このページでは、広く英語について書かれた面白い本・役に立つ本を「読書案内」と「参考図書」という2つの軸に分けて紹介しています。
それぞれの軸内でさらにカテゴリーを細分化して(読書案内8つ・参考図書2つ)掲載しているので、目的別に本の紹介を見ることもできます。

紹介されている本の多くは、大妻で教鞭を執る教員の推薦によるものです。教員からのコメントも掲載していますのでぜひ目を通してみてください。
どの本も、英語と英語を学ぶことについての深い洞察を与えてくれるはずです。

※図書案内と参考図書のどちらにも「英語学習」「英語教育」のカテゴリーが存在していますが、参考図書では英語学習を支援するリファレンス(参考文献)という視点から紹介しています。

読書案内

【英語学習】英語をどう身につけていけばいいのかを考える

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『達人の英語学習法』竹内 理草思社
(2007年)

「帰国子女や留学を経験しなければ英語はペラペラにならない」など世間にあふれる考えは「迷信」だとして、実験データや理論を分かりやすく紹介しています。リスニング学習法・リーディング学習法・スピーキング学習法・ライティング学習法・ボキャブラリー学習法・グラマー学習法・スランプの対処法などの項目ごとに、具体的な方法が述べられています。これを読むと、「今日から実践しよう!」と意欲が湧くはずです。(英文学科 伊東 武彦)

表紙を見るとよく見かける語学学習本の一つに見えるが、著名な大学の学者が書いていて、しかも大学生向けに平易な文で書かれている。第二言語習得論で得られた根拠に基づいて、いわゆる「語学の達人」と言われる人たちは、どのように語学学習に成功したのか、がわかる。 学習者の個別のコメントなどもしっかり盛り込まれていて、そういう意味では読み物としても楽しむことができる。信頼できる研究論文を中心とした参考文献が8ページに渡って挙げられているのを見ると、他のハウツー本を買うよりは良いかもしれない。(英語英文学科 千田 誠二)

『英語学習の極意』泉 幸男文春新書
(2015年)

外国語学習マニアの商社マンによる実践的英語学習法指南。特に辞書の活用法、音読の効用についての記述には納得させられる。楽しく読みながら、著者の他(多)言語学習への情熱と工夫から多くを学ぶことができる。(英語英文学科 石木 利明)

『心を動かす英会話のスキル』清水 崇文研究社
(2016年)

「英語話者はなんでもストレートにものを言う」というステレオタイプを信じていませんか。この本を読むと、英語話者も相手の立場に十分に配慮して依頼や誘いを断ったり、相手の間違いを正したり、苦情を伝えようとしていることがわかります。その点では日本人と変わりません。英語が「通じればいい」という段階を卒業して、英語を使って「良い人間関係を築きたい」という上級者にお勧めです。(英語英文学科 伊東 武彦)

『日本人の英語』マーク・ピーターセン岩波新書
(1988年)

英語を書くための本です。書くときはこう考えないと書けない、と思わせてくれます。そしてそれはそのまま、読み方にも反映します。(英文学科 時實 早苗)

大別すると英文法の本なのですが、本書は英語のネイティブスピーカーとしての感覚を軸に各種の文法項目を語ってくれています。網羅的ではないですが、目からウロコが落ちる箇所が満載です。ちなみに、本書には続編が2冊あり(『続・日本人の英語』(岩波新書、 1990年)、『実践・日本人の英語』(岩波新書、2013年))、これらも非常に面白く読めます。また、同著者による同種の本がいくつか出ていて(例えば、『心にとどく英語』(岩波新書, 1999年)、『日本人の英語はなぜ間違うのか? (知のトレッキング叢書)』(集英社インターナショナル、2014年)、『なぜ、その英語では通じないのか?』(集英社インターナショナル、2016年)など)、どれも肩肘張らず楽しく読むことができます。(英語英文学科 新谷 敬人)

『ビートルズ英語文法ガイド』
(増補版)
秋山 直樹ブイツーソリューション(2012年)

ビートルズの歌詞には、単純かつ記憶しやすい例文がたくさんあります。(英語英文学科 時實 早苗)

『ビートルズで英語を学ぼう』林 育男講談社文庫
(1984年)
『イメージで分かる表現英文法』田中 茂範
弓桁 太平
学研プラス
(2016年)

いわゆる英文法の本です。しかし普通の英文法の本とは一線を画します。英文法といえばルールを丸暗記するものと思われがちですが、この本は文法の本質的な部分を理屈で説明してくれます。例えば、現在完了形は「過去にすでに起きたことを今抱えている」ことを表すと説明されています。つまり表しているのは「今」であり、これが「過去」を表す過去形との違いになります。これが分かると、現在完了形の持つ「完了」、「結果」、「継続」、「経験」という4つの用法が一つの理屈でスッと分かってきます。他にも助動詞、受動態、冠詞などが扱われていて、読んでみると無味乾燥な英文法が急に面白く思えてきます。(英語英文学科 新谷 敬人)

『英語独習法』今井 むつみ岩波書店
(2020年)

英語の学習法を指南した本は山のようにありますが、この本は言語心理学・発達心理学を専門とする著者が、ことばを学習し使えるようになるときに私たちの頭の中ではどのようなことが起こって、どのようなことができるようになっているのかを解説しています。日本語とは違う英語による世界の切り取り方を身体の一部になるまで落とし込むやり方が語られています。(英語英文学科 新谷 敬人)

『純ジャパニーズの迷わない英語勉強法 増補版』上乃 久子小学館
(2021年)

帰国子女でもなく、インタナショナルスクールを出ているわけでもないのに、ニューヨークタイムズの記者をしている著者による英語の英語の鍛え方が書かれた本です。スピーキング、リーディング、ボキャブラリー、発音など英語のスキル別に勉強方法・実践方法を指南してくれています。その内容はまさに語学に王道なしです。地道な練習を積み重ねていく以外に上達の道はないことを痛感させられます。著者の「私にとって英語はアスリートの筋肉のようなもの。鍛え続けなければ衰えてしまうので、常にトレーニングが欠かせないのです(p.4)」という言葉は、まさにその通りだと思います。(英語英文学科 新谷 敬人)

【英語教育】英語を学ぶこと・教えることについて考える

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『君たちは何のために学ぶのか』榊原 英資文藝春秋
(2009年)

何のために英語を学ぶのでしょうか。英語は人生をどう豊かにするのでしょうか。大学時代にこうした根本的な問いを考える意味は大きいです。著者が実体験から語る「英語は国際共通語」、「教養はコミュニケーションの基礎」、「とにかく海外に出て人にもまれろ」とのメッセージは、あなたの英語学習のあり方、そして大学生活、さらに人生を変える契機になるでしょう。(英語英文学科 伊東 武彦)

『英語はもっと科学的に学習しよう ― SLA(第二言語習得論)からみた効果的学習法とは』白井 恭弘KADOKAWA/
中経出版
(2013年)

アメリカの大学で教鞭をとる第二言語習得論の分野で著名な研究者による、英語学習の手引きです。英語学習について、第二言語習得の研究成果に基づいた信頼できる学習方法が書かれています。なお、同著者による『外国語学習に成功する人、しない人 ― 第二言語習得論への招待』(岩波科学ライブラリー, 岩波書店, 2004年)、『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か(岩波新書、2008年)、『英語教師のための第二言語習得論入門』(大修館書店、 2012年)も有益です。(英語英文学科 新谷 敬人)

『外国語学習に成功する人、しない人 第二言語習得論への招待』白井 恭弘岩波書店
(2004年)

英語学習について書かれた本は書店に星の数ほどあるが、第二言語習得論の分野での実証に基づいて学習への応用を説いている本は多くない。この本は専門的見地をやさしく説明しながら書かれており、学習者が自身にあった英語学習方法をプランニングする上で有益な示唆を与えてくれる。(英語英文学科 千田 誠二)

『日本人はなぜ英語ができないか』鈴木 孝夫岩波新書
(1999年)

英語教育にこれほど力がそそがれているのに、日本人の英語力は低い。英語教育の抜本的改革が必要です。著者が主張するのは、①英語を義務教育からはずす②国際理解教育をやめる③教材は日本を扱ったものだけにする。この3点です。その考えについてあなたはどう思うでしょうか。(英語英文学科 伊東 武彦)

『英語のバカヤロー—「英語の壁」に挑んだ12人の日本人』古屋 裕子編泰文堂
(2012年)

いきなり、著書『バカの壁』で有名な解剖学者の養老孟司氏が「もうね、英語なんてばかやろうと思うんですよ」と不平を言い、元国連事務次長の明石康氏が「カタコトでも、なまっていても、自 分なりの英語でよい」とやさしく述べ、昭和女子大学学長の坂東眞理子氏が「ジャパニーズ・イングリッシュでも品格が大事」と諭し、前宮城県知事の浅野史郎氏が「アメリカで私は『Silent(話さない) Student』だった」と私たちを勇気づけてくれるという、著名人が好き勝手なことを言う読み物。(英語英文学科 千田 誠二)

『やがて哀しき外国語』村上 春樹講談社文庫
(1997年)

英語の勉強は何歳になってもできる、と思いがちです。しかし、年齢があがるにつれてそれ以外なほどに時間とエネルギーを使わなければならなくなります。著者もそうした後悔を持つひとり。これを読むと、「英語の勉強をするのは今だ!」と思うはずです。(英語英文学科 伊東 武彦)

【英語学】英語と言語一般の仕組みについて考える

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『英文法の疑問―恥ずかしくてずっと聞けなかったこと』大津 由紀雄生活人新書/
NHK出版
(2004年)

英語的な「感覚」について説明した記述で、長年の疑問が氷解する思いがすること請け合いです。同時に、「分詞」とは何かなど、言語学の専門家ならではの解説もあり、バランスのとれた記述になっています。(英語英文学科 新谷 敬人)

『映画で学ぶ英語学』倉田 誠くろしお
出版
(2011年)

英語学の主要テーマに当てはまる例を300以上の映画から集めて示しています。このように生きた言語によって説明されると、英語学が身近なものに感じます。そして映画を観るときに、ただストーリーを追うのではなく、1つ1つのセリフにこれまで以上に注意を寄せるようになるでしょう。(英語英文学科 伊東 武彦)

『感じのよい英語 感じのよい日本語―日英比較コミュニケーションの文法』水谷 信子くろしお出版
(2015年)

英語と日本語の違いは単に言語的違いというだけでなく、その背後に文化の違いが潜んでいます。その違いは言語の使い方の違いになって表れます。例えば、アメリカの日本語教室で、授業の後に受講生が「先生、よく教えました」と言ってきたという事例が紹介されています。英語圏では相手を褒めることは目上・目下関係なく親愛の気持ちを表しますが、日本語では奇異に映ります。本書は、長く英語圏で日本語教育に携わった著者が、英語的・日本語的コミュニケーションのあり方の違いを、豊富な事例と共に紹介してくれる本です。(英語英文学科 新谷 敬人)

『なぜ、英語では「虹は出ない」のか?――日本語と英語の対比から読み解く英文法』松本 隆アルク
(2020年)

英語を学んでいると日本語との文法の違いに違和感を覚えることがあります。本書を読むと、そのような英語の文法の「もやもや」がクリアになります。しかもそれは私たちが日ごろから使っている日本語について知ることによってもたらされます。本書のタイトルにもなっている「虹は出ない」についてですが、日本語で「虹が出た」と言いたい時は、I saw a rainbow.となります。英語では虹は「出る」ものではなく「見る」ものなのですね。(英語英文学科 新谷 敬人)

『英語脳スイッチ! ―見方が変わる・わかる英文法26講』時吉 秀弥筑摩書房
(2023年)

この本のタイトルにある「英語脳」とは、英語表現の裏にある日本語とは異なる発想のことです。この本では、英語と日本語の間の、ものの見方の違いによって同じ事態がいかに異なった表現になるのかが紹介されています。例えば、英語は「理由・原因が大好き」な言語だとして、誕生日プレゼントをもらった場合、日本語であれば「ありがとう!嬉しい!」と言えば済むけれど、英語だと"Thank you for the present! You made my day.!"(プレゼントをありがとう!あなたのおかげで今日は最高だ!)と理由までつけて言うのが普通だと説明しています。(英語英文学科 新谷 敬人)

【英語史】英語という言語の生い立ちについて知る

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『<辞書屋>列伝—言葉に憑かれた人びと』田澤 耕中公新書
(2014年)

あらゆる言語において他を圧倒する規模を誇る辞書OED (The Oxford English Dictionary)。その編纂の経緯に隠された意外なドラマを描く。OED編纂という大英帝国の誇る知的大事業は文字どおりマニアックな意思と執着に支えられていたことを改めて教えられるエピソードに興奮する。関心を持った方は、サイモン・ウィンチェスター著 鈴木主税訳『博士と狂人—世界最高の辞書OEDの誕生秘話』(ハヤカワ文庫NF、2006年)をお読みください。(英語英文学科 石木 利明)

『英語の歴史—過去から未来への物語』寺澤 盾中公新書
(1971年)

5世紀半ば、ブリテン島の一部でのみ使われていた英語は、現在、15億人が使う国際語へと成長した。英語は8世紀以降、北欧語、ラテン語、フランス語といった「侵入者」たちから、16世紀以降は英国人の海外進出に伴いアメリカ、アジアの言語から、語彙・綴り・文法など様々な影響を受けて創られてきた。本書は、現代英語を意識しながら1500年の歴史を概観し、近年英米社会で急変する姿とその未来を描くものである。(表紙カバーより)

『物語 英語の歴史』P.グッデン著
田口孝夫監訳
悠書館
(2012年)

なぜ英語は世界語になったのか?なぜイギリスにフランス語が定着しなかったのか?なぜ綴りや変化が変則的なのか。「CUL8R」って?名演説の秘密は?PC(政治的公正)とは?面白エピソード満載、わかりやすくてネタになる、エンタテインメントな英語史が誕生。(「BOOK」データベースより)

【一般言語学】英語ということばを科学的に捉える

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『思考と行動における言語』サミュエル・イチエ・ハヤカワ岩波書店
(1985年)

「新聞とはなんぞや」「それはゴミを包んだりするものです」というような、ことばの定義だけでなく、人間の生きる面との関係性に注目した一般意味論(英語学の意味 論とは異なる)で有名な著書。一般意味論は、その膨大な意味の派生を扱うことで、体系的な学問としては大きく発展はしていかなかったが、言語使用の本質を説いている本として大変魅力的である。実は未だに小学校の教科書などでは、この一般意味論に基づく例文が数多くある。学生にとっては、人間が思考することへのことばの新たな役割を見出せる名著。(英語英文学科 千田 誠二)

『ことばと国家』田中 克彦岩波新書
(1981年)

あまりに有名な本なので、大学生のうちに是非読んでおいてほしい名著。「母語」とは何か、「国語」とは何かということを、基本的なところから教えてくれます。(英語英文学科 吉川 信)

『言葉とは何か』丸山 圭三郎ちくま
学芸文庫
(2008年)

言葉とは何か?根源的で正解のないこの問いに真正面から取り組んだ、もっとも明晰な入門書。記号学・言語学研究の第一人者である著者が、言葉という永遠の謎に迫る。言葉はものの名前ではない。“表現”であり“意味”である。では“意味”とは何なのか―ソシュールをはじめとする言語学研究の軌跡を紹介しつつ、具体的な例を駆使し、平易な語り口で、伝えがたいことをできるかぎり噛み砕いて解き明かしてゆく。言語学、記号学、ソシュールに関心をもったとき、まず最初に読むべき一冊。述語解説、人物紹介、参考図書案内付き。(「BOOK」データベースより)

【文学】英語ということばの芸術性を味わう

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『アメリカ名詩選』亀井俊介
川本皓嗣編
岩波文庫
(1993年)

『イギリス名詩選』の姉妹編です。百篇のアメリカ詩(原文)が、やはり日本語訳と注釈つきで収められています。この本を買ったらまず51ページを開き、エドガー・アラン・ポーの「アナベル・リー」という詩を声に出して読んでみてください。きっと英詩のリズムの心地よさや、脚韻等にみられる音の重なり合いの美しさを体感できることでしょう。また、アメリカ国歌の歌詞も載っています。それがどのような内容のものなのか知っておくのも、アメリカを知る上で意義深いことでしょう。(英語英文学科 田代 尚路)

『アメリカ的、イギリス的』テリー・イーグルトン著
大橋洋一・吉岡範武訳
河出書房新社
(2014年)

アメリカ人とイギリス人のあいだに広がる言語、習慣面の「溝」をおもしろおかしく(時に皮肉たっぷりに)教えてくれる一冊です。「エレベーター」(“elevator”) はアメリカ英語で、イギリス英語だと “lift” だといったあたりから、さらにもう一歩進めて両者の違いを学びたい人にうってつけの本です。例えば、「〔イギリス人は〕アメリカ人がよくそうするように、自分の車の後部に「私の子は優等生」というステッカーを、これみよがしに貼ったりはしない。まあ自嘲的な英国人だったら、「私の子は詐欺師」とか「私の結婚相手は懲りないアル中男」というステッカーを貼るかもしれないが、「私の子は優等生」というのは、猛烈に、明白に、アメリカンである」(p.85)といったような記述が面白いと思ったら、ぜひ手にとってみてください。(英語英文学科 田代 尚路)

『イギリス名詩選』平井 正穂編岩波文庫
(1990年)

イギリスの詩に触れる入口として手頃な一冊。百篇の英詩(原文)すべてに、日本語訳と注釈がついています。すべて読破するのを目指すのではなく、まずは気に入った一二篇を選び、声に出して読むところからはじめてみてはいかがでしょうか。きっと英詩のリズムにうっとりさせられるはずです。多感な時期に、ぜひ英詩の世界に触れておきましょう。“Gather ye rose-buds while ye may, / Old Time is still a-flying” (「まだ間に合ううちに、薔薇の蕾を摘むがいい— / 昔から時間は矢のように飛んでゆくものなのだから」(本書所収の詩、ロバート・ヘリック「時を惜しめと、乙女たちに告ぐ」(pp.64-67) より))。そのほか、ウィリアム・ワーズワスの「水仙」(pp.160-63) も、ぜひ読んでおきたい(贅沢をいえば、暗唱できるようになりたい)作品のひとつです。(英語英文学科 田代 尚路)

【教養・娯楽】英語を使って学ぶ・楽しむ

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『現代語で読む日本の憲法』柴田 元幸 他アルク
(2015年)

どちらも日本国憲法の英語を読むことで、憲法を知るだけでなく英語と日本語の表現の違いを学べる。(英語英文学科 時實 早苗)

『英語版で読む日本人の知らない日本国憲法』畠山 祐二
池上 彰
角川書店
(2016年)

【留学】英語で人生を変える

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『留学—アメリカ大学への道』栄 陽子三修社
(2010年)

アメリカの大学教育のあり方、そこへ留学するための心構えと様々な準備について具体的に紹介し、留学を成功に導くためのアドバイスが満載の良書。著者は留学コンサルタントの草分けで、留学をめぐる著書多数。楽天的留学礼賛ばかりではなく、中には『留学で人生を棒にふる日本人—「英語コンプレックス」が生み出す悲劇』(扶桑社新書)や『留学で夢もお金も失う日本人—大金を投じて留学に失敗しないために』(扶桑社新書)のような、ネガティヴな現実を見据えた警告書もあり、そちらもためになる。(英文学科 石木 利明)

参考図書

英語学習

タイトル著者出版社(発行年)教員からの推薦コメントなど
『より良い外国語学習法を求めて』竹内 理松柏社
(2003年)

読書案内で紹介している『達人の英語学習法』の著者によるアカデミック版。(英語英文学科 伊東 武彦)

『シャドーイングと音読の科学』門田 修平コスモピア
(2007年)

効果的な英語学習方法としては、シャドーイングと音読が有名です。その理論的背景と実践方法までが述べられています。(英語英文学科 伊東 武彦)

英語教育

タイトル著者出版社
(発行年)
教員からの推薦コメントなど
『英語習得の「常識」「非常識」』白畑 知彦
(編/著)
大修館書店
(2004年)

英語学習に関する誤解や迷信に騙されないためには、エビデンスに基づいた第2言語習得理論の知識が有益です。その領域の基本的テーマを網羅しています。(英語英文学科 伊東 武彦)

『意見考え重視の英語授業—コミュニケーション能力養成へのアプローチ』大下 邦幸
(編/著)
高陵社書店
(2009年)

学習者が積極的に英語で意見や考えを述べる自律的な態度を促すための授業方法論を解説く。今後の英語教育のあり方を考える上で、包括的な指針を実践的な例を通して深く理解できる。(英語英文学科 千田 誠二)

『自己表現活動を取り入れた英語授業』田中武夫
田中知聡
大修館書店
(2003年)

主に中高での文法項目をどのように自己表現活動へ組み入れられるかを説いた著書。言語使用の文脈を重視し、学習のための学習に終わらない自然な形での文法項目定着を説く。英語教師を目指している人にはぜひ読んでほしい本。(英語英文学科 千田 誠二)

『リフレクティブな英語教育をめざして―教師の語りが拓く授業研究』吉田 達弘他
(編)
ひつじ書房
(2009年)

よい授業を行うには、効果が実証されたことをさせるだけでなく、教師が自身の授業を省察することであると説く。その省察の役割をさまざまな視点から捉えて、授業実践の改善を促すことをすすめている。これも教育実習に向かう学生にはぜひ読んでもらいたい一冊である。(英語英文学科 千田 誠二)